HEMPSのヘンプ食品で採用している産業用ヘンプ品種「Finola (フィノーラ)」について

これまでに、「サティバ・インディカ・ルデラリス」「ヘンプ・マリファナ・カンナビス」といった名称の整理や品種について少し触れてきましたが、今回は、私達のオーガニック ヘンプ食品(有機ヘンプシード、有機ヘンププロテイン、有機ヘンプシードオイル)で採用している「フィノーラ」というヘンプ品種についてご紹介いたします。

世界で最も歴史のある食品向け ヘンプ栽培品種「フィノーラ(finola)」

フィノーラ ロゴマーク

フィノーラ(finola)は、1995年にジェイス・キャロウェイ博士によってフィンランドで開発され、最も歴史のある食品向けのヘンプ品種として、EUや北米を中心に世界中で栽培されています。

フィノーラが世界中で栽培されている理由はいくつかありますが、

・栄養価の高さと風味が良い
・背丈の低さ
・寒冷地でも育つ強さ
・オーガニック栽培が可能

という面で非常に強みを持っています。

世界に先立って食品向けのヘンプ栽培を推進してきたヨーロッパやカナダの気候に適しており、また、栽培品種として歴史があり、データやノウハウの蓄積があるため、生産者である農家にとって採用するメリットが多い品種となっています。

コンバイン等で収穫し易い背丈
左 繊維用ヘンプ 右 種子用ヘンプ

日本の伝統的な大麻(とちぎしろなど)は、繊維を収穫することが主目的のため、背丈が長く育ち、繊維が強いことが求められますが、一方、種子の収穫を主な目的とする場合は、機械で収穫できることが生産性を高めるための条件となるため、背丈が低いことが必須条件となります。

わたしたちHEMPSでは、このフィノーラを使用したオーガニック栽培(有機認証取得)のヘンプシード、ヘンププロテイン、ヘンプシードオイルを扱っています。

消費者目線で気になる、フィノーラの詳細

ヘンプシード食品を実際にご注文頂いている方が一番気になるのは、この品種フィノーラが「遺伝子組み換え」であるのか、ということかと思います。

結論から言うと、フィノーラは

・遺伝子組換えでない
・「F1種」ではなく「固定種」

です。さらにHEMPSのヘンプシード、ヘンププロテイン、ヘンプシードオイルはオーガニック認証済みですので、安心して毎日の食卓にご利用いただけます。

日本の今後の法改正を視野にいれたHEMPSの取り組み

 

ジェイスさんと奥様、代表松丸

 

HEMPS及びヘンプフーズジャパンでは、今後の日本の大麻取締法の改正を視野に、フィンランドのフィノーラの開発者であるジェイス博士と意見交換を行ってきました。初めて会ったにもかかわらず、昔から知っている家族のように迎えていただき、日本で採用を想定した様々な情報やアイデアを話し合うことができました。

今後、日本国内で産業用ヘンプの栽培が可能となった際に、いち早く良質な国産のヘンプシード食品を皆様にお届けすることができるよう努めて参りたいと思います。

フィノーラの日本版サイトが公開されました。
https://finola-hemp.jp/

今後、日本国内で大麻取締法が改正され、産業用ヘンプ(食用栽培品種としてのヘンプ)の法的な立ち位置が明確となった際には、日本国産ヘンプシード食品の供給を開始できるよう尽力してまいりたいと存じます。