野州麻収穫体験レポート 2025夏

夜明け前から始まる、野州麻の収穫

皆さんこんにちは、HEMPSブランドディレクターの那奈です。
今年もHEMPSの麻炭100%パウダーの生産地、栃木県鹿沼市で行われる野州麻の収穫作業に参加させていただきました。

夏の太陽が昇りきると、圃場は強烈な暑さに包まれます。
そのため作業は、まだ空気が澄んで涼しい夜明け前4:30からスタートします。

麻は機械で刈るのではなく、すべて人の手で。
2〜3人で1組になり、茎をひとつかみ握り、力を合わせて根ごと引き抜く。
抜き取った麻は根を交差させ、次の作業がしやすいように整然と積み上げていきます。

熟練の道具と技が光る「根切り」と「葉打ち」

収穫した麻は、作業場に運ばれ、ここで麻専用の大きな直刀「麻切り包丁(オキリボウチョウ)」を使って整えます。
刃渡りはおよそ50センチ。大森さんを筆頭に、熟練のスタッフさんがこの道具を使い、

根を切る 「根切り(ネキリ)」

葉を落とす 「葉打ち(ハウチ)」
を一気に行います。

鋭い刃先がを断つ音、しなやかな葉が舞い落ちる光景は熟練の手捌き。
一連の動きには、代々受け継がれてきた正確さとスピードが感じられます。

鉄砲窯とハウス乾燥の工程

整えられた麻は、鉄砲窯と呼ばれる釜に運ばれ、薪で沸かした熱湯をかけていきます。
この工程は「湯かけ」と呼ばれ、殺菌と収穫の際に付いた傷や汚れを落とす為に欠かせない工程です。

湯かけが終わった麻は、ハウスに広げて自然乾燥させます。

ハウスの中は真夏の暑さがこもり、汗が滴り落ちるほど。
どの工程も体力勝負で、一束一束が完成するたびに重みを感じます。

最後は乾燥した麻茎を倉庫へ移動し、次の工程へとつないでいきます。

ここまで、すべてが人の力で行われているのです。

収穫作業中は、オーガニックプロテインヘンプ&カカオ
や抹茶を飲んで栄養補給!

麻文化を未来へ

大森さんを中心に、スタッフの皆さんが無駄のない動きで作業を進めています。
その姿はまさに熟練の技。

1本1本の麻には、日本の麻文化を未来へとつなぐ想いが宿っていました。
伝統を守り続ける現場に立ち会えることは、本当に貴重な体験です。

精麻、おがら、麻炭——。
製品となるまでには、この地道で厳しい作業が欠かせません。
野州麻チームの皆さんの姿から、改めて麻に向き合う真剣さと力強さを学びました。

今年も麻炭100%パウダーをお届けできることを、心から誇りに思います。

麻炭100%パウダー
野州麻 精麻