『JAPAN HEMPS FIELD TRIP Vol.2』でヘンプの魅力と可能性に触れる

こんにちは、HEMPSでライティングを担当している木川です。
先日、『JAPAN HEMPS FIELD TRIP Vol.2』が開催されました。
『JAPAN HEMPS FIELD TRIP』は、【ジャパンヘンプクリエーション・GO HEMP・ヘンプフーズジャパン・エリクシノール】のオリジナルプログラムで開催される限定イベントです。

開催場所は、400年以上も麻栽培をしている、歴史と現代が交錯する栃木県!さまざまな体験を通して麻の多面的な魅力と日本の麻の可能性を感じていただける内容です。今回はそのイベントレポートをお届けします。

プログラム1 ジャパンヘンプクリエーション代表・麻農家の大森さんによる座学

麻農家である大森さんからは、麻の栽培についてや収穫された麻がどのように活用されているかのお話を伺いました。

印象に残っているのは、参加者から「自然災害の対策はどのようにしていますか?」という質問に対して、「麻は3メートル近く成長するため、対策らしい対策はできません。我々麻農家は麻を育てているのではなく、授かるという感覚です」と言葉です。

大森さんのお話を伺っていると、麻栽培は自然と対峙しながら行われていて、栃木県で収穫された麻の7~8割は神事用として使われていることも踏まえると、“授かる”という言葉の深みを感じました。

プログラム2 精麻(せいま)を結って作る“お麻もり飾り”のワークショップ

精麻とは、麻の茎から取れた皮から表皮を取り除いて、靭皮と呼ばれる柔らかな部分のこと。独特の光沢感があり、強靭な繊維として衣類をはじめ、タコ紐や釣り糸などにも活用されているそうです。

精麻を結うのはとても力がいりました。自分で結ったお麻もり飾りの完成した姿を見て、サンプルのようにピシッとした形は熟練の技だからこそなのだとしみじみ。ご愛嬌たっぷりに仕上がった自分で結ったお麻もり飾りは、家の中に飾っています。

ランチタイム 麻炭入りのスパイスカレー&麻炭入りジェラート

お麻もり飾りのワークショップの後は、お楽しみのランチタイム!メニューは、麻の茎を製炭窯でパウダー状の炭にした麻炭入りのカレーライス。スパイスたっぷりで本格的でした。そして、デザートには麻炭入りのジェラート!スパイスで温まった身体にしみました。

プログラム3 麻おがらで作る“ひんめり作り”のワークショップ

“麻おがら”と呼ばれる、麻の茎から表皮をはいだ際にできる麻の茎の芯の部分を使ったヒンメリ作り。
ヒンメリとはフィンランドの伝統的な装飾品。ワラに糸を通しながら多面体を構成して作っていくのですが、別名で“光のモビール”と呼ばれているそうです。

現代はとても便利だけど、「麻おがらと糸だけで立体的に仕上げることができるんだ……」と、シンプルな構造のすごさを改めて感じました。

ヒンメリは飾った場所に幸せを呼び込む役割があると伺ったので、玄関に飾っています!

さらに会場には、【GO HEMP・HEMPS・erixinol】のブースもあり、イベント参加者のみなさんの関心を集めました。

また、会場周辺にある麻畑やヘンプクリートハウス、工房の見学できるというのもなかなかない機会。

『JAPAN HEMPS FIELD TRIP』は、プログラムや開催場所の環境を通して、麻の魅力に触れることができる、日本の麻のこれまでとこれからの可能性を感じていただけるイベント。参加者もスタッフも、みんなの笑顔が溢れる1日となりました♪